劇団<夢バッグ>の
劇の作り方
役の作り方
①何が一番好き?
鈴遊びが好きな女の子は、その鈴を楽しく振っている姿を舞台の上でお客様に観て頂きます。役者が最もかわいらしく演じるには、まわりがどう動いたら良いかを、団員みんなで考えます。
②価値ある存在としての役者たち
社会の生産活動に参加していない重度の障がいを持った人たちにも、大切な仕事があるはずです。それは何か?を考えるところから、シナリオ作りは始まります。
③車椅子の変身
車椅子に乗っている役者は王様です。そして車椅子は<魔法の馬車>。側近に馬車を引いてもらい堂々の登場です。
④手話通訳
難聴の女の子が、歌詞を手話通訳しています。
「日々私の体は衰えていく。今私に残された、僅かばかりの力を、誰か人のために使いたい」と歌い上げる老婦人の心境を、12歳の少女が誠実にお客様にお伝えします。
《黒子たち》の役割
黒子は、私たちの劇団にはなくてはならない大切な存在です。彼らは黒い服を着て役者たちと一緒に舞台に立ちます。セリフを忘れてしまった役者には小声でそっとささやき、時には一緒にセリフを言ってあげて、劇が円滑に流れるようにサポートする仕事です。
大半の黒子は、黒子専門ではありませんから、それ以外に、自分の役のセリフも確実に覚えなければなりません。毎回黒子たちは冬でも汗をタラタラ流しながら、大奮闘します。
そういった影のサポートを受けながら、役者たちは落ち着いて、自分のペースを守りながら演じ切ることができるのです。
《語り部》の役割
芝居は、本来なら役者たちのセリフや歌でストーリーが観客に分かるように作られています。そのため役者には、演技力や、長い台詞を覚えるための記憶力も必要とされます。また、急にセリフを忘れてしまった場合などには、アドリブで切り抜けるだけの即興性も大切です。そう考えると、「芝居ってなんか大変そう」と多くの人はしり込みをしてしまうのでは無いでしょうか。
そこで私たちの劇団では、ステージ下手の前方に《語り部の席》という演台を置きます。語り部はそこで、短い台詞を補うためにナレーションを入れたり、間違えた役者をフォローして場をつなぎます。語り部は、役者たちが安心して失敗できるために、劇中を通しみんなの後方支援をするのです。
《指揮者》の役割
演出者は稽古中に役者たちの指導をして、本番当日は舞台袖か客席に座って役者たちの動きを観る、と言うのが一般的のようです。でも、私たちの劇団では本番当日でも、演出者は舞台下の中央、役者と常にアイコンタクトが取れる場に座り込みます。舞台上で急なハプニングが起きた場合に、とっさの指示を出したり、プロンプター(こっそりセリフを教える人)の役割をします。楽しい場面では一緒に笑い、踊り、指揮をとったりもします。演出者は、みんなが不安なく、安心して演じるために、オーケストラの指揮者の様な役割を果たすのです。
私たちの仲間になりませんか。
私たちはいろんな立場のいろんな考え方の人達と、友達になりたいと考えています。障がいの有無、種別にかかわらず、一緒にステージに立ちたいという方、裏方で手伝いをしたいという方、演出をしてみたい方、音楽を担当したい方、シナリオを書いてみたい方、事務仕事をやってみたいという方達を求めています。ぜひご参加ください。団員一同お待ちしています。
連絡先 090-6583-5096 またはお問い合わせフォームより